環境問題スクラップ帳

環境問題の英文ニュースを集め、冒頭を訳して紹介します。引用元で続きを読んでください。英文多読に便利です。

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米軍は140の国よりも温室ガスを排出

【記事タイトル】

US military is a bigger polluter than as many as 140 countries – shrinking this war machine is a must

米軍は140の国よりも温室ガスを排出-軍縮は必須

 

【引用元】

theconversation.com


(英文は引用したものです。訳文、単語の意味については当ブログで補いました。引用元は上記リンクです。ぜひ続きを読んでみてください)


【記事冒頭】

The US military’s carbon bootprint is enormous. Like corporate supply chains, it relies upon an extensive global network of container ships, trucks and cargo planes to supply its operations with everything from bombs to humanitarian aid and hydrocarbon fuels. Our new study calculated the contribution of this vast infrastructure to climate change.

Greenhouse gas emission accounting usually focuses on how much energy and fuel civilians use. But recent work, including our own, shows that the US military is one of the largest polluters in history, consuming more liquid fuels and emitting more climate-changing gases than most medium-sized countries. If the US military were a country, its fuel usage alone would make it the 47th largest emitter of greenhouse gases in the world, sitting between Peru and Portugal.

 

米軍の「カーボンブートプリント」は膨大なものだ。企業のサプライチェーンと同様に、軍の活動は世界に広がっており、コンテナ船、トラック、貨物機に依存することで、爆弾、人道援助、炭化水素燃料などあらゆるものの供給をまかなっている。私たちの新しい研究では、その広大な基盤がどのように気候変動に影響しているかを計算した。


温室効果ガス排出の計算は、民間の活動がどの程度エネルギーや燃料を消費したかについて通常は評価することが多い。しかし、私たちのものを含んだ最近の研究では、米軍が世界でも最も大きな排出者の1つであることが示されている。米軍の液体燃料の使用と気候変動ガスの排出は、中程度の大きさの国を上回っている。米軍を1つの国とみなした時、その燃料使用だけで、世界で47位の温室効果ガスの排出国となる。これは、ペルーとポルトガルの間の順位だ。


【単語リスト】

pollute 汚す、汚染する
enormous 巨大な、膨大な
cargo 船荷、貨物
humanitarian aid 人道援助
infrastructure インフラ、基礎構造
civilian 一般市民、民間人、非戦闘員

 

【訳注】

carbon bootprint 通常は「carbon footprint」といい、「炭素の足跡」というたとえで「人間活動が(温室効果ガスの排出によって)地球環境を踏みつけた足跡」を表す。一般的には、ある製品が販売されるまでに必要としたCO2排出量を指します。ここでは、より「軍」を思わせるboot(ブーツ、長靴)で言い換えているようです。

 

Greenhouse gas emission 国別のCO2排出量は、2016年時点の調査で中国が1位、アメリカが2位、日本は5位。

(参考↓)

3-1 世界の二酸化炭素排出量(2016年) - JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

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